コロナウィルス対策に

(2020年3月30日の in deep メルマガ号外「緑茶の効果」より)

医学論文のリンクにインドのエラ大学という医学系大学の研究者たちによる

「COVID-19の治療薬としての植物分子の同定」

というタイトルの論文が公開されていたそうです。

この論文の目的は

「この世界中の健康危機を見て、SARS-CoV-2を標的とすることができる適切な薬剤候補を見つけることが私たちの目標だった」

とありまして、新型コロナウイルスの治療約の候補として、
何が、最も、その感染等を阻害するか(阻止するか)ということについて、
18の「食品分子」について調査したものです。


これは、ウイルスの「スパイクタンパク質」をターゲットにしたものでして、
平たくいいますと、
「植物に含まれている成分で何が 新型コロナウイルスに最も有効か」
というものを同定したものです。


「エピガロカテキンガレート」というのが、ダントツの一位ですが、
成分の後ろに「主にどんな食品に含まれているか」を加えます。
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新型コロナウイルスに有効な成分(効果の高い順)  
1、 エピガロカテキンガレート(緑茶)
2、  クルクミン(ウコン)
3、  アピゲニン(パセリ、セロリ、グァバ)
4、  ベータグルカン(きのこ類、最も多いのはハナビラタケ)
5、  ミリセチン(クルミ、ブドウ、ベリー類)
6、  ケルセチン(たまねぎ、そば、りんご)
7、  ピペリン(黒コショウ)
8、  ゲニステイン(大豆)
9、  ジアゼイン(大豆)
10、フェルラ酸(コメ、大麦、小麦)
11、アリイン(ニンニク)
12、リボ酸(牛、豚のレバー、腎臓、心臓)
13、レスベラトロール(ぶどう、赤ワイン)
14、グルコサミン(カニ、エビ)
15、ジンゲロール(生姜)
16、スルフォラフリン(ブロッコリー)
17、アリシン(ニンニク、玉ネギ)
  (参考までに)
18、レムデシビル(抗ウイルス薬)
19、クロロキン(抗ウイルス薬)
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新型コロナウイルスに対して、最も高い薬理活性を示したのは、
「エピガロカテキンガレート」という緑茶の成分だったのです。
それはもう破格の数値を示していました。

EGCG(エピガロカテキンガレート)の計算された活性は、
両方の参照薬であるレンデシベルとクロロキンよりも高いことが判明。

つまり、緑茶に含まれている、このエピガロカテキンガレートという物質は
「抗ウイルス薬より新型コロナウイルスに有効である可能性」があるのです。

そして、重要なことは
「このエピガロカテキンガレートは、この世で緑茶にしか含まれていない」のです。
紅茶にもウーロン茶にも含まれておらず、「緑茶だけ」なのです。


カテキンそのものは、他のお茶類にも含まれますが、
エピガロカテキンガレートは、緑茶だけにしか見出されていないのだそうです。

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ちなみに、緑茶カテキンは、以下の化学構造の違いから、以下の4つに分類されています。
1、エピガロカテキンガレート(EGCG)    
2、エピカテキンガレート(ECG)
3、エピガロカテキン(EGC)         
4、エピカテキン(EC)
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すべて体にいいのだと思いますが、
この中の「エピガロカテキンガレート」が
新型コロナウイルスに対して特に良いようなのですね。

エピガロカテキンガレートには、
もともと抗炎症作用など免疫抑制作用があるとされていましたが、
今回の新型コロナウイルスに対しての研究でも、それが示されたと思います。

エピガロカテキンガレートを最もよく抽出するには、
80℃ほどのお湯でお茶をいれるのがいいようです

2020年04月18日